ボンデ鋼板(SECC)という材料についてとその製作例!

11.12

ごく一般的に呼ばれている鉄板。鉄板にも様々な種類があるのをご存知ですか?今回は、その中から特に需要の多い「ボンデ鋼板」と呼ばれている材料と、それを使用した製作例を紹介します。

 

1、ボンデ鋼板とは

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ボンデ鋼板とは、新日本製鉄が最初に製造・販売した電気亜鉛メッキ鋼板の商品名の事なんですね。今は、通称としてこの呼び名が使われています。両面を電気亜鉛メッキしてから、リン酸塩皮膜処理と呼ばれる表面処理を施し、リン酸亜鉛、リン酸鉄の微小結晶の層を形成し、金属そのものを錆させないようにいています。このリン酸塩皮膜を形成させる処理剤の事をボンデ剤と呼んでいます。

2、規格

2−1、板厚の種類

板厚は、0.6mm、0.8mm、1.0mm、1.2mm、1.6mm、2.3mm、3.2mmの7種類です。中途半端な数字なのは、昔のインチ表示の影響だと言われています。

2−2、板の寸法

寸法は、3尺×6尺、4尺×8尺、4尺×10尺、4尺×4m、5尺×10尺が一般的ですね。特注の寸法も可能ですが、幅に関しては3尺、4尺のどちからになります。(参考:1尺=約303mm)

2−3、重量

板厚別に1平方メートルあたりの重量は、0.6mm/4.71kg、0.8mm/6.28kg、1.0mm/7.85kg、1.2mm/9.42kg、1.6mm/12.56kg、2.3mm/18.06kg、3.2mm/25.12kgとなります。

3、溶接は可能

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普通、メッキ処理された鋼板を溶接すると皮膜の影響で弾いてしまいうまく溶接ができませんが、ボンデ鋼板くらいの皮膜だと特に問題なく溶接できます。Tig溶接、半自動溶接、共に問題ありません。ただ、溶接の際にでる煙は有害なので吸い込まないように気をつけてください。換気しておく事が大切です。ただ、トーチから出てくるガスは吹き飛ばさないようにしましょう。

4、塗装性に優れている

表面の粗さが均一で塗装(塗膜)との密着性は高いので、塗装する場合に多く使われています。ただ、電化製品やコピー機の内部など見た目に影響が出ないところでは、塗装されずに使われることが多いです。

5、製作例

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ボンデ鋼板を使用した製作例の1つです。これは、銀行や大型ショッピングモールなどに設置しているATMの機械のカバーになります。この後、綺麗に塗装され中に電子機械が入り完成となります。鉄で何かを製作するときは、このボンデ鋼板を使用することが多く、弊社でも数多く在庫を置いています。

 

まとめ

ボンデ鋼板とは新日鉄の商品名であり、シルバートップ、ジンクライト、エクセライト、ジンコートなど、各社で商品名が違いますが、全て電気メッキされた鋼板だという事です。電気機器などの小型部品や、扉やサッシなどの建築部材など多岐にわたって使用されている鋼板ですが、最も使用用途が高いのは自動車や輸送機器です。使用量や流通量が最も多いので、この鋼材を見ない日はないと言っても過言ではありません。

 

ボンデ鋼板についてはこちらもチェック!

 

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