今回は、建築部材を作成するのに必要不可欠な、
プレーナー加工機とその加工の種類を紹介します。
プレーナーとは本来「平削り盤」を意味するので、
木材をかんな掛けしているのかと思われがちですが、
弊社ではV溝を掘っている事を総称して「プレーナー」と呼んでいます。
プレーナー加工機はアマダ製を使用し、
加工範囲が4mと6mの二種類の機械を使用しています。
加工の種類ですが、弊社の呼び方で紹介しますと、
写真(使用材料:SUS 2B 1.5mm)の右から
「線引き」「C角」「B角」「A角」「見本(アールプレーナー)」と
主に5種類の加工をしています。
「線引き」は、呼んで字のごとく、軽く線を引く感じの加工です。
この加工は曲げ加工をする際の目印を付ける目的で行う加工です。
「C角」は、1mmの板厚になるまでV溝を掘る加工です。
見た目は「線引き」とそんなに変わらないですね。
「B角」は、0.8mmの板厚になるまでV溝加工します。
1.5mm厚の材料だと約半分の板厚になるのですが、
そうする事により、曲げた時の角Rが何もしていない時よりシャープになります。
それよりももっとはっきり曲げ角Rをシャープにしたい時に行うのが、
「A角」です。この加工は、0.5mm厚になるまで加工します。
最後に、「見本(アールプレーナー)」と呼んでる加工ですが、
これは今まで紹介した加工とは違い、V溝ではなく平溝となります。
0.5mm厚になるまで削るのは「A角」と同じなのですが、
この加工の目的は、深い曲げや複雑な曲げ形状の物を、分割する事なく曲げるために行います。
このように、
曲げ加工にアクセントを付けたり、補助をしたりと、
サポート的な役目がプレーナー加工機なのです。
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