ステンレスは鉄と合成する素材で種類や特徴が変わる錆びない鋼板

12.08

今回は、ステンレスと呼ばれる鋼板について、
色々と調べてみましたのでご紹介いたします。

 

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ステンレスというのは、英語で表記すると「stainless steel」と言い、
直訳すると「ステンレス鋼」で、これが日本での正式名称となっています。

 

「stain」は「錆びる」という意味で、
「less」は「〜しない」という意味なので、
「stainless」は錆びないという意味になりますが、
実際は、錆びにくいという意味で捉えられていますね。

 

ステンレスというのは、
鉄に、クロムやニッケルやモリブデンを加えた合金で、
それぞれの含有量で種類が異なってきます。

 

鉄を主成分(50%以上)として、
クロムのみを18%加えたのを「SUS430」
クロムを18%、ニッケルを8%加えたのを「SUS304」
クロムを18%、ニッケルを8%、モリブデンを2.5%加えたのを「SUS316」
が代表的です。
弊社もこの三種類を主に取り扱っております。

 

「ステンレスには磁石がつかない」
というイメージがありますが、
合成した素材がクロムのみの400系ステンレスは磁石がつき、
クロム18%とニッケル8%を混ぜた300系ステンレスは磁石がつきません。
ただ、金属組織を破壊するような加工をすると、磁性を持つようになります。

 

錆びにくい理由はというと、
鉄に混ぜたクロムの働きがポイントで、
クロムが酸素と結合することで、表面に薄い酸化皮膜(不動態皮膜)ができ、
それがあらゆる媒体を遮断する保護膜となります。

 

この保護膜は非常に緻密で硬く、
簡単に破壊や浸食されることはありません。
仮に破壊や浸食されてもステンレスに含まれるクロムが酸素と結合して、
皮膜を再生するのです。

 

ただ、ステンレスはもらい錆をします
もらい錆とは、異種金属との長時間接触と湿気などの水分で、
電池作用を起こした異種金属が腐食し、ステンレスに移ることを言います。

 

 

ステンレスは見た目がとても美しく、
表面の研磨で様々な表情を見せてくれます。
弊社はこのステンレスを使用した加工が得意ですので、
何かございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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